3-03 文化と文明

文化と文明の境界を ある程度明確化するのは、明確に目的を意識して行うこととそれ以外を区別し、人の意思を守るためです。


文化とは、人間が作り出した文明の技術を、その土地の自然的特性に適応させながら人間が営む生活の体系です。 (地域の特色に従って形成される独特の生活様式や芸術など)


文化は地域性(土地柄)があって自然発生的です。文明の発達は新たな文化の土壌・媒体ともなります。


文明・選択可能な領域を決定付ける「技術の水準」⇔野蛮


文明は「頭の中の自然、欲望」に従って人工的・意識的に作り出し、便利さ・快適の程度を比較して地域性に寄らず 割とどこに持ち込んでも役に立ち、医療技術や建築技術などの生活水準《物質的に豊か》や娯楽を楽しむ水準を底上げするものです。


最初の文化は地域特性が発生源ですが、隣接する文化が交じり合うことで別の文化も生まれます。文化もある程度は輸出可能で、 複合例はヘレニズム文化。文化と文明は互いに影響し合いますが、それぞれの性質によって区別して認識するようにしましょう。


文明の発達(進歩・或る技術水準の発達⇔発展・或る技術水準の普及)

⇔文明の衰微(退歩・或る技術水準を失う⇔衰退・或る技術が廃れる)


人間の意思によるものではない進化と人間の意思の産物である「進歩」を区別しましょう。 進歩という概念を見失うと、停滞及び退歩につながる。無目的では進歩は起こせません。


このまま何もしなければどうなっていくか、どうされる可能性が高いかを予測します。 精神面以外の文明の発達で権力構造は強化されていきます。更には権力にすら頼る必要が無い長久の支配構造が成されてしまえば、 もう支配されるか死ぬかしかなくなります。かといって、文明の崩壊も避けたいです。 だから、それよりも先に精神面での文明を発達させるようにします。


道徳(慣習規範)は地域性《環境条件や周りの文明や文化》に左右されますが、倫理の根幹は基本的に左右されません。



3-02 人間の定義3-04 歴史の捉え方と活かし方
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