3-02 人間の定義

昔から今まで変わっていないものは、人類が生まれながらに持つ性質です。それが変わらない限りは今の倫理が殆どそのまま役立ちます。 この先人類の生来の性質が変わったら、その変化に合わせて倫理も役立てるために改めていきます。 それでも根本は大きく変えず、それまでの長所を含めた上に成り立たせます。


人類以外の動物は高度な論理性を持つほどの知能がありません。 知能・経験や学習を基礎として、未経験のことに対して過去の経験を元に行動の目的に適した手段を選ぶ能力。大脳新皮質の活動。 予想能力、予見能力


情緒性・瞬間的に生じる情で物事を捉える性質

理性・論理性・言語(概念)を用いて物事を捉える性質・言語能力

知性・物事を倫理的に考え判断する能力・自他の目的及び利害を考慮して調整しようとする性質・自他の利害調整能力 それぞれを区別します。


生物⇔器物・無生物・・・生物(膜構造、代謝、複製の機能があるもの)かそうでないか。

有情(うじょう)⇔非情・無情・・・快不快を生じさせる機能があるか否か。

人類・・・生物としての種別・動物の一種。分類学上の哺乳類霊長目ヒト科。人類の多くは理知性を得る才能が有る。

人・・・理性を有した人類及びそうなる可能性が高い人類(人類よりも人の方が先に見いだされた表現)

人間・・・知性(人間関係で生じる利害を知り分ける性質)がある人、

社会(集団生活)に於いて人の間柄(人間関係)について知った人。


同情や残虐などの「情」は理性が無い人類やその他の動物も持つので、人間の条件とは別です。


理知性・理性及び知性・リテラシー

人間性・人類の理知性・ヒューマニティー⇔非人間性・衝動性

人間的、人間味

人倫・人の道・人道

人道主義・ヒューマニズム


知性体(人間・知性体である人類⇔人類以外の知性体)

全ての知性体及び知性獲得の可能性が高い対象に配慮し、平等に扱いましょう。 いつ人工知性が生み出されるかは分かりませんが、それを無碍に扱うと 自らが他者から配慮される根拠もなくなります。


人間が不可逆的に知性を失うと、人間の定義を満たせなくなります。人間は永久に頭脳労働から逃れられません。 この先は、知性を失わせること無く思考・実行に伴う辛苦を和らげる技術を向上させていきましょう。



3-01 人類以外の生物集団と人間社会の違い3-03 文化と文明
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