2-02 目的・利害・価値の定義

無目的では利害も価値も有りません。最初に目的を定義及び設定します。


目的・望み・人が設定して求める(在ろうとする、目指す、成立させようとする)状態




良い・目的達成に近いか目的達成し続けている状態・目的に適する(傾向)・望み通りであること・望み通りになっていること⇔悪い


好都合か不都合かは、良し悪しに「或る状況に於いて」という条件が付きます。


利害(利益と危害)


利害(利益と危害)は目的(目指す状態)から派生する言葉です。


利く・目的達成または達成への段階を進める変化の可能性が高い(高確率)⇔危ない


益(ま)し・目的達成または達成への段階を進める変化・良い(状態)への変化・目的達成に近づく変化及び持続

⇔害(そこな)い・目的不達成への変化及び持続


利益・目的達成または達成への段階を進める変化及び その可能性が高いこと⇔危害


利害を将棋で説明します。目的は相手の玉を詰ますことです。将棋での利益は相手の玉を詰ます方への盤上の変化で、 不利益は自分の玉が詰まされる方への盤上の変化です。双方共通の目的は競争して勝敗を決めることです。 将棋盤(前提の約束事)をひっくり返して「私は敗れていない」とするような暴力や詭弁などは、 言葉の定義を正当化することで無効にして行きます。


有利⇔危険、(互いに反対方向に大きい)

安全⇔不利、(互いに反対方向に小さい)

・・・「安全⇔危険(危の大小で対義語)、有利⇔不利(利の大小で対義語)」も成立します。 基準をどこに取るかで変わります。

危険←(不利⇔安全)→有利


価値・価(利益の発生傾向)の値(程度)・利益を発生させる基としての程度・序列化した利害の程度

甲斐・行為に値するだけの報い

価値観・価値基準・価値の設定基準


役立つ・目的達成に近付く効果を発生させるもの・目的達成に近付かせる働きがあるもの


適障は良し悪しの傾向(程度の偏り)です。

適する⇔障る(差し支える)


試みた(結果から何かを得ようとする働きかけ)結果の内で

効く⇔徒ら(いたずら)


目的に対して、不足か過剰か

要る⇔余る



2-01 道徳から倫理及び正当規範へ2-03 第一目的の設定
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