2-01 道徳から倫理及び正当規範へ

徳・慣習で誉れとされていること

道徳・慣習規範・人間関係の軋轢を解消して(仲違いを防ぎ)仲良くやっていくために培われて来た慣習

道徳は、慣習的基準に拠る優等の評価である「徳」を積む道(遣り方)で仲良くやっていくことが目的です。


仲間・共通点を持つ関係

同士・影響を与え合う関係

間柄・人同士の関係・人間関係・対人関係

「倫」の解釈は人間関係(人と人との間柄)です。

人倫・人間関係の在り方


倫理・人間関係についての理(在り方、及び処し方、利害調整方法)を述べた総体

・人間関係で生じる利益と危害の調整について体系立てて述べた論理


倫(人間関係)の「理」は言外ではなく言内の概念です。 この内で、正当規範と不当規範が成立します。 正当規範文書は、全体の倫理について述べて、その内で正当規範を採用してもらうための文書です。


道徳(慣習を根拠とした規範)だけでは自他の利害を過不足無く調整することは困難です。 誰もが倫理の「正不当」の価値基準を習得すれば、今よりも多くの人が利益を得るようになります。


倫理は道徳を概念化してから取捨選択して整理したものです。 倫理は道徳の全てを廃するするものではなく、正不当の基準を用いて、 美風は残し、道徳に不足している部分を補い、余分な部分(因習)を省くものです。


現状の高校倫理は、その内容に合わせて倫理史と呼称を改めるのが正当です。



1-08 空論2-02 目的・利害・価値の定義
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