1-06 虚無主義

虚無主義(ニヒリズム)は矛盾して不成立です。主義というからには目的があり、価値もあります。 そうすると、虚無主義という目的にも価値が無いとなってしまいます。 「あらゆる価値を認めない」というなら、言語化もしない無分別となります。 よって、虚無主義者から虚無似非主義へと呼称を改めます。


虚無似非主義を標榜する人は、実際には冷笑思想である場合が多いようです。虚無似非主義は似非論理の詭弁として用いられます。 その心理は、虚無の苦しみに耐える達成感と、他者に「価値の混乱」や「自己の無価値化」を与えて得る優越感です。 それは虚栄辱です。


鬱などで虚無(あらゆることに価値を感じられない)状態には陥っても、虚無似非主義ではありません。



自己の無価値化及び存在否定になる似非論理について


自己の存在を言語化できなくなれば、それは認識できなくなるということで、人は不安になります。 自己があってこそ目的及び価値や利害や尊厳が見いだせるため、 そうでないとなれば、その辺に転がる石ころと同等になってしまいます。


「心など存在しない」は形骸(現実の意味と言葉の名前が不整合)です。 脳機能の一部として心機能は実在します。詳細は別項に記述しています。(2012.12.21時点では準備中です)


「一切皆苦」は形骸です。苦しみもあれば楽しみもあります。 運命論は矛盾して似非論です。詳細は次項に記述しています。



1-05 絶対と相対の定義1-07 運命論
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